構造特徴・概要 |
長崎街道沿いに築かれた築山状の一里塚である。江戸に向かって左側に位置し、一辺m・高さmの築山が残り、周囲は石垣積みとなっている。頂上部には、石像の「疣地蔵」が祀られており、この地蔵をまっったことが築山状の一里塚が今日まで残された原因となっている。なお、疣地蔵は脊振山の弁財天と背比べまた近づきたいと高いところを好む地蔵で、お参りの際にはいり豆と砂を持って参る習わしであったと伝える。 現在、長崎街道沿いに残る築山が残存する唯一の一里塚である。 |
主な遺構 |
築山・石垣(はしご状の基礎構造を持つ、基礎部分の石材の一部には肥前地方特有の赤石が用いられている。) |
文献 |
『御国中所々道法帳』 『肥前古跡集』寛文5年(1665) |