稲荷大明神石祠
いなりだいみょうじんせきし

資料解説

文政4年(1821)に造立された稲荷大明神と彫られる石祠です。

speaker_notes基本情報

資料の分類 歴史文化遺産 > 建造物・石造構造物 > 信仰関係石造構造物 > 文字塔・信仰形態 > 稲荷信仰
名称 稲荷大明神石祠(いなりだいみょうじんせきし)
所在地 千代田町 﨑村 﨑村
場所 冠者神社内
年代 江戸 文政4年 (1821年)
年代根拠 銘文による
指定区分 --
資料番号 6588

speaker_notes詳細情報

構造特徴・概要
基壇・基礎・塔身・屋根で構成される。基壇は、花崗岩の切石積で、前面に1段階段状に張出状に積まれている。昭和31年に盛進会の創立50年記念で構築されている。基礎は、二段に組まれ、下段は方柱形の竿石状の切り石を方形に組む。上段は、平面方形の一石造りである。左側面に、安政4年の造立に携わった世話人4名の名が彫られている。塔身は、正面側をU字形に彫り窪め、内部に「稲荷大明神」と彫られ、右側面に紀年銘を、左側面に願主が彫られている。塔身には、両開の扉が付く。表面に上下に区画された装飾を施す。屋根は、入母屋造りで正面に唐破風向拝が付く。大棟は太く妻側に反り上がる。妻側には、懸漁が彫られている。
現状 破損・欠損は認められない。
背景・由来・伝承
特記事項
規模 【全体規模】高:212.0cm・ 幅:172.0cm・ 奥:191.0cm
材質 安山岩
製作・建立者
祭・行事
祭神・宗派
銘文

※1、※2

【塔身正面】
 稲荷大明神
【塔身右面】
 文政四辛巳年
 三月神吉日
【塔身左面】
 願主氏子中
【基礎①左面】  
 世  古川卯助
 話  藤満吉十
 人  藤戸北右エ門
    中野惣左エ門
【基壇左面上部】
   日
   吉  
   月
   四
 念 申
 記 丙
 年 年  會
 拾 一  
 五 十  進
 立 三  
 創 和  盛
   昭
【基壇左面下部】
 米光祐吉
 樋口夘三
 向井常一
 向井辰一
 向井梅吉
 永原寛一
 小森新六
 樋口末吉
 角田新八

※1 実際は、多くが縦書きですが、都合上、90度回転させて横書きで表記しています。
※2 ■で表記されている文字は、調査では判明しなかった文字です。

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