構造特徴・概要 |
基壇・基礎・塔身・屋根で構成される。基壇は、花崗岩の切石積で、前面に1段階段状に張出状に積まれている。昭和31年に盛進会の創立50年記念で構築されている。基礎は、二段に組まれ、下段は方柱形の竿石状の切り石を方形に組む。上段は、平面方形の一石造りである。左側面に、安政4年の造立に携わった世話人4名の名が彫られている。塔身は、正面側をU字形に彫り窪め、内部に「稲荷大明神」と彫られ、右側面に紀年銘を、左側面に願主が彫られている。塔身には、両開の扉が付く。表面に上下に区画された装飾を施す。屋根は、入母屋造りで正面に唐破風向拝が付く。大棟は太く妻側に反り上がる。妻側には、懸漁が彫られている。 |
規模 |
【全体規模】高:212.0cm・ 幅:172.0cm・ 奥:191.0cm |
銘文 ※1、※2 |
【塔身正面】 稲荷大明神 【塔身右面】 文政四辛巳年 三月神吉日 【塔身左面】 願主氏子中 【基礎①左面】 世 古川卯助 話 藤満吉十 人 藤戸北右エ門 中野惣左エ門 【基壇左面上部】 日 吉 月 四 念 申 記 丙 年 年 會 拾 一 五 十 進 立 三 創 和 盛 昭 【基壇左面下部】 米光祐吉 樋口夘三 向井常一 向井辰一 向井梅吉 永原寛一 小森新六 樋口末吉 角田新八 |