構造特徴・概要 |
基礎と塔身で構成される。扁平な平面方形の切石を基礎とし、頭部が鋭く尖る不整形な正面形を持ち、外湾する塔身が立つ。素材を分割した平坦面を正面に用い、中央部に縁を持つ長方形の額を設け「猿田彦大神」と額の左右に紀年銘が彫られている。額の上部に方形の額が設けられており、内部に月と日が彫られている。正面右側縁下部に幅7.0㎝・深さ7.5cmの矢穴が4列残る。側面形は、左側面が頭部が細く尖り、基部側が厚い三角形状で、素材の分割された面を側面にする。右側面から裏面は、素材の形状のままで、正面との境は稜を形成し、裏面は不正形に丸みを持つ。右側面側より中央に向かって形を整える縁取り加工が行われている。 |
特記事項 |
南東に約50mの位置に中地江川に「猿田橋」(河川改修により新設される)が所在する。 |
規模 |
【全体規模】高:87.5㎝・幅56.0cm・奥:40.5㎝ |