構造特徴・概要 |
貴別当神社に建つ鳥居で、笠木と島木は三本継で、柱の外側より反増している。鼻は襷墨に切り落とす。貫は柱間の長さの約1/3が外側に突出する。島木と貫の間に額束と一体になった扁額を建てている。扁額には「貴別当神社」と彫られる。柱は二本継で、ほぼ垂直に建ち、亀腹は不明で、上端部に台輪がある。柱には銘文が彫られている。 |
現状 |
額束に横方向に亀裂が見られる。貫・額束は新しく補修されている。 |
規模 |
【全体規模】高:300.5cm・ 幅:390.0cm・ 奥:47.0cm |
銘文 ※1、※2 |
【額束正】 貴別當社 【右柱右面から時計回り】 西海路肥之前州神埼郡野口邨之靈廟者不知誰 尊垂蹟古今称 貴別當大明神而不止祭祀矣或曰琉球王子也未考 事實之為恨耳靈地所属廣互三邨厥土生民奉信 茲神為氏系守護神而久旱祈雨疾病禳疫祈靡不 靈矣恭以神之德也雖厥蹤見不測在當人生信一 念頭信心清淨則如水月相映如鏡像相望昭昭乎 而非荀不應矣古賀氏故三郎右衛門者世世住野 口篤信至誠其天性者也神前以無鳥居為?半減 家資創建石柱之神門而為鳥居正寛文庚戌歳也 迄于今殆四十年許客歳丁亥冬十月初四日有地 震災山川崩裂水底起伏鳥居亦為之砕矣存子今 三郎右衛門続父之志旦欲拡勝縁募三邨各吝喜 捨淨財命石工再造立焉于時戊子十月初二日也 僅一週月而復改觀以功終之前一日惣來請銘於 予請之急也不遑固辞俄然諾卒然述 【左柱正面上部右から時計回り】 銘曰 靈験不測 德化無彊 日月並光 安鎮國土 除妖怪蹟 與 吉祥 巍巍堂堂 雖識唯貴 此仰此 称貴別當 維?宝永五次戊子歳十月吉旦 【左柱裏面下部左から時計回り】 乾坤合德 擁護民荘 煌煌?? 未知厥詳 秦圓岳誌 |