構造特徴・概要 |
大山咋命をご祭神とし、農業の神として崇敬される神社である。元、日吉神社・山王神社と呼ばれ、明治43年に仁比山村内の13社を合祀、明治44年白角折神社を合祀して、現在の仁比山神社に改められる。社殿は、木造銅板葺きで、拝殿と本殿は幣殿で連結される。現在の社殿は、鍋島直茂・勝茂により再建されたものである。境内には、酒の神松尾社、正一位松の森稲荷神社や水鏡があり、境内裏山には滝がある。また、当神社には、12年に一度申年の4月、初申から13日間にわたって行われる仁比山神社の祭典「大御田祭」が行われ、豊作を祈った予祝行事である「御田舞」が奉納される。 |
背景・由来・伝承 |
『肥前古跡集』には、天平元年松尾明神を勧請したことに始まり、承和10年(810)比叡山日吉山王社を分霊し合祀したとある。また、『仁比山護国寺由緒書」には、承和11年(811)慈覚大師が土中より「日吉宮」と書かれた額を掘出し、仁明天皇に奏上し、仁明天皇の「仁」と比叡山の「比」を合わせ「仁比山」の勅号を受けたと伝えられている。 |