構造特徴・概要 |
切石を組む基壇に平面四角形の基礎を置く。基礎の裏面のみ脚が付く。岩座の台座上に腰掛け左足を降ろし右足は胡坐上に組む。頭上には兜巾を被る。肩には蓑を纏う。基礎の各面に銘文を刻んでいる。 像の建立には、多門坊宮司探元、當山改造奉行として藤永小左衛門清孝が普請奉行として内田源内久利が当たったことが銘文に記されている。元禄十年の石宝殿建設の三年後に建立されている。 |
現状 |
両前腕が欠損し補修されている。頭頂部・目部は破損しコンクリートによる修復が行われている。 |
特記事項 |
見学の際には、航空自衛隊脊振山分屯基地の許可を必要とする。 |
規模 |
【全体規模】高:182.0㎝,幅:122.0㎝,奥行110.0㎝ |
製作・建立者 |
建立主:天台衆中・本山派山伏中 石工:冨永義兵衛・武冨幸右衛門 |
銘文 ※1、※2 |
【基礎正面】 石像之銘曰 爰役行者 百化迹昌 百句修練 誰銘石彰 層雲爲室 嶮嶂爲場 徳溢八荒 明竝太陽 極濟万姓 景福無彊 大僧都慶重謹自題 今上皇帝聖壽万歳 大檀那當國主従四位下 兼侍従行松平信濃守藤原朝臣 綱茂公卿武運長久子孫 繁栄國家安全而巳 元禄十三康辰年六月七日 天台衆中 建立主 本山派山伏中 【基礎左面】 宮司多門坊探元 當山改造奉行 藤永小左衛門清孝 普請奉行 内田源内久利 【基礎右面】 滅後星霜一千年 建立之 舊石銘寫之 役行者千日採燈 護摩壇所 護摩壇所 【基礎裏面】 石佛師 冨永義兵衛 武冨幸右衛門 |