構造特徴・概要 |
社殿前に建つ鳥居で、笠木・島木・貫・額束・柱で構成される明神鳥居である。笠木と島木は三本継で、柱中央よりより反増し鼻は襷墨に切り落とす。貫は、柱外側に突出している。島木と貫の間に「櫛丸稲荷大明神」と彫られた額束を建てる。柱は、二本継で基礎部が先端部よりやや径が大きく、内傾する内転びで建てる。基礎の亀腹の有無は、埋没していると思われ不明である。上端部の島木を支える部分には、台輪状の円形の帯が作り出される。柱の表裏に銘文が彫られ、正徳3年(1713)に建立された鳥居を、大正9年(1920)に再建されたものと思われる。 |
規模 |
【全体規模】高:293.0cm 幅:376.0cm・ 奥:45.5cm |
製作・建立者 |
正徳3年時、神埼郡土師郷津留村氏子中 大正9年時、馬渡定三・馬渡マサ、山崎清六・山崎キミ 石工:田手石工徳永浅次郎 |
銘文 ※1、※2 |
【額】 櫛丸稲荷大明神
【右柱正面】 大正九年四月二日 馬渡定三 神埼郡仁比山村鶴出店 同 マサ
【右柱裏】 九州肥前國神埼郡土師郷 田手石工 徳永浅次郎 津留村氏子中
【左柱正面】 大正九年四月二日 山﨑清六 神埼町三丁目 同 キミ
【左柱裏】 ?正徳三癸巳天二月吉日 |