構造特徴・概要 |
基礎・竿・蓮華座・塔身で構成される。基礎は、平面方形で反花座で中央部が楕円形状に膨らみ先端部が反る単弁の蓮弁で、料を持つ間弁が付く。下半部の側面は素文である。上面は方形に仕上げられ竿が乗る。竿は方柱形で、頭部は角を丸く整形する。正面に額を設け「榎観世音菩薩」と左右側面には年号が彫られる。蓮華座は、素弁の蓮文を魚鱗葺きに廻らし、蓮肉は円形状に突出する。上面には塔身を建てる角を切っ田方形の窪みを設ける。塔身は丸彫りの観音菩薩立像で、頭に宝冠を被り宝冠の正面には舟形光背を持つ化仏坐像を付す。額には白毫があり、右手は与願印に結び、左手に蓮華を掲げている。 |
規模 |
【全体規模】高:154.5㎝・ 幅:53.0㎝・ 奥:51.0㎝ |
銘文 ※1、※2 |
【正面 榎觀世音菩薩 【左面】 二月吉祥日願主敬白 【右面】 寔安永五龍集丙申 |