構造特徴・概要 |
基壇・基礎・竿・蓮華座・塔身で構成される。基壇は方柱形の竿尾石を方形に二段に組む。基壇には前面に杯状穴が認められる。基礎は平面方形の一石造りで上半部は亀腹加工がされている。竿は方柱形で正面に花頭文様の額を設け「三界萬霊」と彫られる。左右側面には施主名と年号が彫られている。蓮華座は平面円形で底面は円形に突出し、単弁の連弁を二段に魚鱗葺きされ、間弁が付く。蓮肉部は無文でわずかに上方に突出し、上面に塔身を建てる窪みを設けている。窪みは正面と左右まで五画形の辺に整形され光背部は丸く整形されている。塔身は立像の地蔵菩薩像で、剃髪で衲衣を纏い足は裸足である。右手は錫杖を掲げる形で錫杖は現在ない。左手には宝珠を掲げている。側面観は全景気味の姿勢を取っている。 |
規模 |
【全体規模】高:165.5㎝・ 幅:66.0㎝・ 奥:71.0㎝ |
銘文 ※1、※2 |
【竿正面】 三界万霊
【竿左面】 施主 山本清之丞
【竿右面】 宝暦十庚辰五月吉日 |