構造特徴・概要 |
基礎・竿・中台・笠・宝珠で構成され、火袋は失われている。 基礎は平面六角形で、上部に反花を施す。竿は円筒形で上下端と中央部の3か所に節を持ち、銘文が刻まれている。中台は平面六角形で、下半に連弁が施されるが、上半の各面に無文である。笠は、六角形で明瞭に大きな蕨手を持つ。笠上部に円筒形の露盤と膨らみが強い請花を持ち、宝珠が組み合わされている。 竿の正面に「大智勢至 御寶前」、右面に「石灯篭 一基」、左面に「元禄甲申二月吉日 鍋嶋主水藤原直恒建之」とある。 大智勢至とあり、勢至菩薩を表しているが、観音堂には観音像が祀られているが、勢至菩薩は現在残存していない。 |
背景・由来・伝承 |
鍋島主水藤原直恒は、鍋島主水家五代茂淸で、直恒、茂主、茂淸と替る。天和二年二月19日出生、元文五年八月三日死去。真龍寺鍋島主水家墓所に葬られる。 |
規模 |
【全体規模】高:136.5㎝・幅:50.0㎝・奥:47.0㎝ |
銘文 ※1、※2 |
【竿正面】 大智勢至 御寶前 【竿右面】 石燈籠 一基 【竿左面】 元禄甲申二月吉日 鍋嶋主水藤原直恒建之 |