構造特徴・概要 |
宝珠・笠・龕部・中台・竿・基礎で構成される。竿は断面方形で下部が末広がりになる二本継である。四面に銘文が線彫利されている。中台は平面円形で、単弁の連弁と間弁を施し上端部は面を持ちその下部に細線が彫られている。龕部は中台と笠の規模より全体的に小型である。中台の中央部に円形の窪みがあり龕部を組み合わせており、顔部の下部は円形である。上端部は円柱状に整形され笠が乗る。蓮華座風に円形に作り出された台座上に6体の地蔵尊が肉彫される。上部の円柱部と各地蔵の頭部は接していない。笠は、平面六角形で下端部の軒下に線刻で方形区画を連続して配している。各面の軒先はやや上方に反りあがり、屋根部分は直線的である。最上部に宝珠が作り出される。 |
規模 |
【全体規模】高:204.5㎝ 幅:73.0㎝・ 奥:56.0㎝ |
銘文 ※1、※2 |
【竿正面】 夫■逆修善根奉讀誦法花妙典一千部 六地蔵起立二世悉地祈者也若■者
【竿右面】 大願主寳淋坊法印澄覺 奉造立六地蔵所 丁 永世十四天 八月十七日 丑
【竿左面】 大施主依七分全徳功力預諸法實相 開會現世者謗長生不老樂當来者必
【竿裏面】 期巳心開覚者也仍上下紹索有縁无縁 諸人自他法界平等利益 |