九年庵(旧伊丹氏別邸)庭園
くねんあん(きゅういたみしべってい)ていえん

資料解説

明治の実業家伊丹弥太郎の別邸として築造された庭園と数寄屋造りの建物で、通称「九年庵」と呼ばれています。庭園は、自然の良さを生かす阿和尚の作庭精神により作られ、佐賀平野を望む借景庭園です。庭園には、多くのモミジやツツジと庭の飛石を覆うほどの苔があり、春の新緑と秋の紅葉の時期に一般公開が行われ、多くの方が訪れています。

speaker_notes基本情報

資料の分類 歴史文化遺産 > 建造物・石造構造物 > 住宅・産業建造物 > 住宅 > 別邸
名称 九年庵(旧伊丹氏別邸)庭園(くねんあん(きゅういたみしべってい)ていえん)
所在地 神埼町 的 仁比山
場所 仁比山神社参道沿いに位置する。
年代 明治 --年 (0年)
年代根拠 --
指定区分 国指定 名勝
資料番号 1357

speaker_notes詳細情報

構造特徴・概要 明治の実業家伊丹弥太郎が築造した別邸で、旧仁比山護国寺不動院跡に建つ。旧寺院跡に書院、茶室、池庭、平庭を配する庭園で、飛石は回遊するように配され、庭全体を40種もの苔が覆っている。この庭園は、久留米の名作庭家である誓行寺の阿和尚が明治33年から約9年をかけて築庭している。建物は、明治25年に完成しており、大正9年に改築が行われ、その際「九年庵」の扁額を持つ茶室が建てられている。現在は茶室はない。建物は、数寄屋構造である。
現状 佐賀県により維持管理がなされている。
背景・由来・伝承 伊丹弥太郎により、仁比山護国寺跡の土地を購入し、明治25年5月11日に別邸が建設される。大正9年「九年庵」の扁額を掲げる茶室建設。昭和35年2月倉田泰蔵氏の所有となる。昭和37年5月庭園造作と家屋一部新築される。昭和52年屋根葺替。昭和57年より土地を佐賀県が購入、昭和58年に建物が佐賀県に寄贈される。平成5年11月19日国名勝指定。現在に至る。
特記事項
規模 総面積:約28,000㎡
庭園:6,800㎡
建坪:320㎡(97坪)
材質 木造茅葺き
製作・建立者
祭・行事
祭神・宗派
銘文

※1、※2

※1 実際は、多くが縦書きですが、都合上、90度回転させて横書きで表記しています。
※2 ■で表記されている文字は、調査では判明しなかった文字です。

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