南無観世音菩薩像
なむかんぜおんぼさつぞう

資料解説

城原川沿いの旧仁比山道(脊振往還)に建つ馬無観世音菩薩像塔で、天神渕の道しるべ観音と呼ばれています。寛政12年(1800)に建立され、塔棹石の左面に、右 山王みち・左 菩大寺とあります。菩大寺は、土器山八天山中腹に位置する八天山菩提寺のことと思われます。

speaker_notes基本情報

資料の分類 歴史文化遺産 > 建造物・石造構造物 > 信仰関係石造構造物 > 石像・像塔 > 観音菩薩
名称 南無観世音菩薩像(なむかんぜおんぼさつぞう)
所在地 神埼町 的 仁比山
場所 仁比山旧仁比山道沿い
年代 江戸 寛政12年 (1800年)
年代根拠 銘文による
指定区分 --
資料番号 1271

speaker_notes詳細情報

構造特徴・概要 旧仁比山道沿いに立つ道しるべ観音像である。基壇・基礎・竿石・蓮華座・塔身で構成される。竿石2本を組んで基壇とし、平面四角形の基礎を置く。棹石は断面四角形で正面に額を彫り銘文を刻む。棹上に円形の受花を乗せ立像で舟形の向背を持つ観音菩薩像の塔身を乗せる。頭上に宝冠を戴き、左手に蓮華を持つ。棹石正面に「南無観世音菩薩」、左側面には道しるべを刻んでいる。
現状 大きな欠損はないが、全体的に細部は磨滅している。
背景・由来・伝承 旧仁比山道(脊振往還)の脊振と八天神社に分かれる分岐点に立つ道しるべの観音である。
特記事項
規模 【全体規模】高:144.0・㎝幅:62.5㎝・奥行:55.0㎝
材質 安山岩
製作・建立者 仁比山若者中、女人中
祭・行事
祭神・宗派
銘文

※1、※2

【正面】
  寛政十二年庚申
 南無観世音菩薩
  六月吉祥日
【左面】
       仁比山
 右 山王みち若者中
       女人中
 左 菩大寺みち 

※1 実際は、多くが縦書きですが、都合上、90度回転させて横書きで表記しています。
※2 ■で表記されている文字は、調査では判明しなかった文字です。

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