構造特徴・概要 |
横武の乙竜神社で行われ的射による占い行事である。元は、1月25日午後3時から開催されるが、現在は1月の第4日曜日に行われている。 当日、午前中より準備が行われ、神殿用の注連縄作り、弓矢、大的・紙的・菱的の三種の的を作る。大的の裏には「鬼」と書いた紙を貼り付ける。本来は、準備の段階から女性は参加してはならない仕来りであったが、現在は、供物、昼ごはん(肉豆腐)の準備は公民館で女性が行う。 午後3時より若宮神社宮司により祝詞があげられ神事がはじまる。神様への供物は、3個の団子8皿、およごし8皿、大豆のいり豆8皿、ごっくうさん1個、榊一対、神酒一升、掛けの魚二匹、トチギ15本である。トチギは大晦日に氏子の数切られ、当日氏子に配られる。的は、東から大的・紙的・菱的の順で立てられ、1人5本ずつ矢を射る。大的に当たると大安、厄除け。紙的に当たると家内安全。菱的に当たると豊作という。弓射が終ると、つう渡しが行われ、去年の宮氏から今年の宮氏への引継ぎが行われる。お謡い三番が謡われ、切り大根をいただき、杯を左右に回す。
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背景・由来・伝承 |
百手は、魔払いと豊凶を占う年占い行事で、全国に見られる。 |