構造特徴・概要 |
鳥羽院古釜地区に伝承されている百手祭で、後鳥羽神社で行われる。施主は各戸持ち回りである。地区公民館で的1個と弓3個・矢15本を作る。的は竹を六角形に編み半紙を貼り、表に三日月を描いた紙を、裏に鬼の文字を書いた紙を貼る。 百手は、後鳥羽神社に的・弓矢・供物をお供えしお謡いが行われる。宮司による神事はない。お謡い後に、御神酒・いもんかん・ごっくうさんの上に鯖を乗せたもの、花大根の上に豆・塩が乗せられたものが振舞われる。女性にも振舞われる。なお、給仕は全て若い男性が行うこととなっている。 百手は男性のみで1人で三本の矢を射る。終了後、境内の大岩に向かって祭りに使用した矢を放ち、弓も折って投げ上げる。終了後、公民館で直会が行われる。 供物は、御神酒、塩、魚、野菜、果物が供えられる。魚は塩さばを3匹を境内で焼いて供える。いもんかんと呼ばれる里芋の味噌汁、上新粉を水で練り笹の葉の上に置いたしとぎ、ごっくうさんは笹の葉を上に乗せる。豆は空煎りした後、沸騰したお湯に入れる。大根を輪切りにし、花弁状に細工をした花大根などがある。 直会には高菜、胡麻和え、わらびや竹の子を使った煮物・ご飯・味噌汁やかんころ・椎茸などの材料で料理がされ、公民館において直会が行なわれる。 |