鳥羽院古釜の百手祭
とばいんふるかまのももてまつり

資料解説

鳥羽院地区の古釜に伝承されている百手祭です。後鳥羽神社境内で行われ、一人三本の矢を射、年占いをする行事です。的は、六角形で表に三日月・裏に鬼と書いた紙が貼られています。この祭りの日だけ作られる料理(お供え物)や開催日など伝統的な形をよく残した祭です。わらびが取れる時期でわらび祭りともいわれる。

speaker_notes基本情報

資料の分類 歴史文化遺産 > 民俗 > 祭・行事 > 年中行事 > 春の行事(3・4・5月)
名称 鳥羽院古釜の百手祭(とばいんふるかまのももてまつり)
所在地 脊振町 鹿路 鳥羽院下
場所 鳥羽院下公民館、後鳥羽神社で行われる。
年代 -- --年 (0年)
年代根拠 --
指定区分 神埼市まちづくり登録遺産
資料番号 527

speaker_notes詳細情報

構造特徴・概要  鳥羽院古釜地区に伝承されている百手祭で、後鳥羽神社で行われる。施主は各戸持ち回りである。地区公民館で的1個と弓3個・矢15本を作る。的は竹を六角形に編み半紙を貼り、表に三日月を描いた紙を、裏に鬼の文字を書いた紙を貼る。
 百手は、後鳥羽神社に的・弓矢・供物をお供えしお謡いが行われる。宮司による神事はない。お謡い後に、御神酒・いもんかん・ごっくうさんの上に鯖を乗せたもの、花大根の上に豆・塩が乗せられたものが振舞われる。女性にも振舞われる。なお、給仕は全て若い男性が行うこととなっている。
 百手は男性のみで1人で三本の矢を射る。終了後、境内の大岩に向かって祭りに使用した矢を放ち、弓も折って投げ上げる。終了後、公民館で直会が行われる。
 供物は、御神酒、塩、魚、野菜、果物が供えられる。魚は塩さばを3匹を境内で焼いて供える。いもんかんと呼ばれる里芋の味噌汁、上新粉を水で練り笹の葉の上に置いたしとぎ、ごっくうさんは笹の葉を上に乗せる。豆は空煎りした後、沸騰したお湯に入れる。大根を輪切りにし、花弁状に細工をした花大根などがある。
 直会には高菜、胡麻和え、わらびや竹の子を使った煮物・ご飯・味噌汁やかんころ・椎茸などの材料で料理がされ、公民館において直会が行なわれる。
現状 鳥羽院下の古釜地区に伝承されている。
背景・由来・伝承
特記事項
規模 古釜の東西地区住民で行われている。
材質
製作・建立者
祭・行事 4月16日または近い日曜日
祭神・宗派
銘文

※1、※2

※1 実際は、多くが縦書きですが、都合上、90度回転させて横書きで表記しています。
※2 ■で表記されている文字は、調査では判明しなかった文字です。

place位置情報

compare_arrows関連情報

関連情報はありません。