広滝第一水力発電所
ひろたきだいいちすいりょくはつでんしょ

資料解説

現役で稼働する九州最古級の煉瓦造り水力発電所です。明治41年10月に完成しています。牟田万次郎・伊丹弥太郎らが設立した広滝水力電気株式会社により明治40年より1年3か月を費やし建設されています。明治期の電力普及遺産として非常に貴重な建造物です。

speaker_notes基本情報

資料の分類 歴史文化遺産 > 建造物・石造構造物 > 住宅・産業建造物 > 電力 > 発電所
名称 広滝第一水力発電所(ひろたきだいいちすいりょくはつでんしょ)
所在地 脊振町 広滝 岩屋
場所 城原川中流域の岩屋地区に位置する。
年代 明治 明治41年 (1908年)
年代根拠 文書記録による
指定区分 --
資料番号 1070

speaker_notes詳細情報

構造特徴・概要 明治41年10月に竣工した煉瓦造りの水力発電所である。城原川寄取水され水路は2700mで、内トンネル部分は240m、鉄管の長さは815mにも及ぶ。現在も現役で稼働する九州最古級の煉瓦造りの水力発電所で、三基の発電機が据えられ最大2150Kwを発電している。
 明治39年11月、牟田万次郎・伊丹弥太郎・中野致明・下村辰右衛門らにより【広滝水力電気株式会社」を設立。明治40年7月14日に起工式を行い、松尾組により工事が行われた。煉瓦157万個、セメント43,000樽、火山灰7000俵、石灰6,000俵、鉄管320本など膨大な資材が使用されている。
 城原川からの取水は、廣滝の北部入道渕付近にあり、発電所まで2700mの水路が設けられている。当時は、ドイツフォィト製800馬力の水車、ドイツ、シーメンス、シュッツケルト社製の15,000ボルトの発電機2基を設置していた。
 工事は、1年3か月、総工費61,817円の巨費が投じられ明治41年4月に終了している。
現状 現役で稼働している煉瓦造りの水力発電所で、九州電力により管理・運営されている。
背景・由来・伝承
特記事項
規模
材質 煉瓦造り
製作・建立者 広滝水力電気株式会社
祭・行事
祭神・宗派
銘文

※1、※2

※1 実際は、多くが縦書きですが、都合上、90度回転させて横書きで表記しています。
※2 ■で表記されている文字は、調査では判明しなかった文字です。

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