構造特徴・概要 |
明治41年10月に竣工した煉瓦造りの水力発電所である。城原川寄取水され水路は2700mで、内トンネル部分は240m、鉄管の長さは815mにも及ぶ。現在も現役で稼働する九州最古級の煉瓦造りの水力発電所で、三基の発電機が据えられ最大2150Kwを発電している。 明治39年11月、牟田万次郎・伊丹弥太郎・中野致明・下村辰右衛門らにより【広滝水力電気株式会社」を設立。明治40年7月14日に起工式を行い、松尾組により工事が行われた。煉瓦157万個、セメント43,000樽、火山灰7000俵、石灰6,000俵、鉄管320本など膨大な資材が使用されている。 城原川からの取水は、廣滝の北部入道渕付近にあり、発電所まで2700mの水路が設けられている。当時は、ドイツフォィト製800馬力の水車、ドイツ、シーメンス、シュッツケルト社製の15,000ボルトの発電機2基を設置していた。 工事は、1年3か月、総工費61,817円の巨費が投じられ明治41年4月に終了している。 |
現状 |
現役で稼働している煉瓦造りの水力発電所で、九州電力により管理・運営されている。 |