構造特徴・概要 |
基礎・竿・中台・火袋・笠・宝珠で構成される。基礎部は、埋没のため詳細は不明である。竿は円筒形で両端部と中央部に節を持ち、銘文が彫られている。中台は現状上下逆に組まれているが、平面六角形で、素弁の蓮文を配し間弁が付く。火袋は六角柱形でコンクリート製に新調されている。笠は六角形で器高が高く二条一組の稜線が明瞭に掘り出される。先端部の蕨手は全て欠損している。上部に受花を置き宝珠が付く。 |
現状 |
笠部の一部が欠損し、火袋部はコンクリート製になっている。 |
背景・由来・伝承 |
鍋島綱茂公による上宮弁財天堂を石宝殿に改築の際、寄進された52基の石灯籠のひとつで、鍋嶋図書清長は、鍋島直茂の十一男で、関氏を継ぐが、後に神代氏の養氏となった人物である。
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銘文 ※1、※2 |
【竿部】 奉寄進石燈籠一基 大辨財天 御寶前 元禄第十丁丑年八月吉日 鍋嶋図書清長 |