構造特徴・概要 |
若宮神社境内に建つ肥前鳥居の特徴を持つ鳥居である。笠木と島木は一体となり三本継である。柱上部より反増し、鼻は小さな面を持ち、島木は曲線を持ち上方に反る。貫は三本継で柱間の長さの約1/4ほどが外側に突出する。右柱部の内側は新調されている。島木と貫の間に額束を建てる。額束は上方の一部を欠損し「八幡宮」と彫られる。柱は、三本継で基礎側が上端部より径が大きく、亀腹を置く。上端部には台輪が作り出される。左右の柱には銘文が彫られ、姓氏大宮司として「醫王寺・西光寺」の寺名が見える。 |
規模 |
【全体規模】高:300.5cm・ 幅:386.0cm・ 奥:58.5cm |
製作・建立者 |
願主:牟田源太左衛門他19名・牟田權左衛門他22名 石工:武富太左衛門・小工若干 |
銘文 ※1、※2 |
【額束】 八幡宮 【右柱 正面から裏面】 奉建立石華表 二柱 牟田權左衛門 肥前州神埼郡莞牟田村 (他22名) 若宮八幡大菩薩 御寶前 ■惟 威烈巍巍慈恵深深 専祈 風雨以時 國土保■平像 水早無時 郷黨含豊饒祥 ?延寶六戊午歳 十一月吉日 姓子大宮司 醫王寺 西光寺 【左柱 正面から裏面】 願主 牟田源太左衛門 (他19名) 氏子中 石工 武冨藤太左衛門 小工若干 |