構造特徴・概要 |
明治18年(1885)1月に設立された古賀銀行の神埼支店として、大正3年(1914)3月21日に新築竣工する。建物は、木造平屋建てモルタル塗の洋風建築で、正面中央に花崗岩の円柱に支えられた切妻造りの玄関ポーチを構える。屋根は、桟瓦葺き寄棟造で、正面中央に半円形のドーマウィンドウが設けられ、大棟の両端に棟飾りが置かれている。外壁は、モルタル洗い出し仕上で、柱と窓の上部に石状の装飾が施されている。内部は客溜まりと執務室が一体となった吹き抜け構造である。客溜まり右手に応接室の小部屋があり、建物南に金庫室が設けられている。設計は、舟木馬之助があたっている。 昭和8年に古賀銀行解散後、福成氏の所有となり、助産院として利用される。後に、歯科医院としても利用され、2階を設けるなど大きく改造された。平成21年に神埼市が購入し、平成29年に銀行支店建築当時の状態に復元された。 |