仁比山神社の鳥居(二の鳥居)
にいやまじんじゃのとりい(にのとりい)

資料解説

文政5年(1858)に建立された仁比山神社の二の鳥居です。右側の柱には神社の由緒や大御田祭のことが記されています。左の柱の銘文は草場佩川の書と記されています。

speaker_notes基本情報

資料の分類 歴史文化遺産 > 建造物・石造構造物 > 信仰関係石造構造物 > 石造施設 > 鳥居
名称 仁比山神社の鳥居(二の鳥居)(にいやまじんじゃのとりい(にのとりい))
所在地 神埼町 的 仁比山
場所 仁比山神社内
年代 江戸 昭和28年 (1953年)
年代根拠 銘文による
指定区分 --
資料番号 1380

speaker_notes詳細情報

構造特徴・概要 仁比山神社の社務所前に建つ鳥居で明神形式の鳥居である。笠木と島木は二本継で柱付近より反上がる。鼻は襷墨に切り落としている。貫は柱より外側に突出している。島木と貫の間に中央部に「日吉宮」と彫られた額束を立てる。柱は柱の径の約1/3ほどの転びがある。基礎部には亀腹があるが、埋没して詳細は不明である。
現状 破損・欠損は認められない。
背景・由来・伝承
特記事項
規模 【全体規模】高:503.0㎝・ 幅:665.0㎝・ 奥:92.0㎝
材質 花崗岩
製作・建立者 石工:平川傳三郎安國
助力:長左衛門・辰右衛門
大施主:12名
祭・行事
祭神・宗派
銘文

※1、※2

【額束】
 日吉宮
【左柱左面】
 石工  平川傳三郎安國
 助工  長左衛門
      辰右衛門
【右柱左面 下部】
 大施主  
   (12名程氏名が彫られているが判別不能)
【右柱右面から時計回り】
  肥前國神埼郡仁比山日吉宮天平元年依
  勅開基及
 仁明天皇時慈覺大師入唐皈航因過此地興復
  神宮為建護國寺不動院為別當仁比二字葢本於
  御謚及良岳之名云歳祭在四月申日値申年則大祭
  有樂部演播種事用四十八人皆以郷農申年生者充之
  其儀仗甲冑衣服等物皆有司辨之在藩之祀典頗
  嚴重安政五年土人相謀建石門院主囑余銘之
【左柱右面から時計回り】
    銘 白
 皇京之鎮 良山鐘神 僻遠仰化 爰以肇?
 七猿傳祕 釋日用申 俶載神田 和會郷民
 以歌以舞 曲古風淳 祈手勸農 祀典有因
 顧在乱世 誰克欽遵 神扶治運 澤被無垠
 廼立石門 表敬維新 神之享之 胡福益純
  歳次戊午夏六月 國學助教草場? 敬撰並書
【左柱裏面】
 別當現住權大僧都法印玄猷 発願小渕村中

※1 実際は、多くが縦書きですが、都合上、90度回転させて横書きで表記しています。
※2 ■で表記されている文字は、調査では判明しなかった文字です。

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