半鐘
はんしょう

資料解説

聖徳1年(1711)に谷口吉三郎により鋳造された半鐘です。

speaker_notes基本情報

資料の分類 歴史文化遺産 > 美術工芸品 > 工芸品 > 金工品 > 梵鐘・半鐘・換鐘
名称 半鐘(はんしょう)
所在地 脊振町 鹿路 鳥羽院下
場所 善信寺境内に位置する。
年代 江戸 正徳1年 (1711年)
年代根拠 銘文による
指定区分 --
資料番号 317

speaker_notes詳細情報

構造特徴・概要 朝鮮鐘と和鐘の特徴を持つ。双頭の龍頭で笠と上帯の境には笠突起弁を持つ。上帯は上部を三本、下部を二本の紐で区画し内部に花文(牡丹か)を施す。乳ノ間は蔓草文を施す帯で区画され、三列9個の乳が見られる。中位やや下方に撞座があり、縦帯・中帯とはない。下帯は上部を2本の紐で、下部を列点文で区画され、内部に蔓草文を施す。駒の爪は先端が尖り張出す。鐘身下半に銘文を彫る。
現状 破損・欠損・補修等は認められない
背景・由来・伝承 本鐘は、正徳元年に谷口吉三郎が鋳造したものであるが、銘文には小城郡下合瀬村正善寺とある。本来は正善寺の半鐘であったが、現在善信寺の半鐘となっている。
特記事項
規模 【全体規模】鐘高:60.0㎝、底部外径:36.0㎝、内径28.5㎝
材質 青銅
製作・建立者 鋳工:谷口吉三郎(佐嘉長瀬町住)
祭・行事
祭神・宗派
銘文

※1、※2

【正面から時計回り】
 肥前小城郡下合瀬村正善寺
 小鐘銘并序
  夫報鐘之為切也載テ墳興濟
 濟焉故余茲之秋普募衆縁
  以南呂三日落慶焉因所祈檀
  門逐歳月冨庶法運 天地悠
  久矣廻為之銘白
    震驚塵世夢
    晨夕法輪成
    功徳盈千界
    長流無盡聲
 小城郡下合瀬村 嘉村七郎兵衛
         同名杢左衛門
 神埼郡平松村  藤瀬八兵衛
  正徳元辛夘六月吉日
      現住月周代掛之
 肥前佐嘉長瀬町住谷口吉三郎
             作之

※1 実際は、多くが縦書きですが、都合上、90度回転させて横書きで表記しています。
※2 ■で表記されている文字は、調査では判明しなかった文字です。

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