大乗妙典一字一石塔
だいじょうみょうてんいちじいっせきとう

資料解説

兼大明神(広滝神社)境内に建つ、元治元年(1864)に廣滝三郎右衛門により奉納された一字一石塔です。なお、再利用で裏面に明治23年蚕業の振興祈念碑とされています。

speaker_notes基本情報

資料の分類 歴史文化遺産 > 建造物・石造構造物 > 信仰関係石造構造物 > 文字塔・信仰形態 > 納経塔
名称 大乗妙典一字一石塔(だいじょうみょうてんいちじいっせきとう)
所在地 脊振町 広滝 (池ノ平)
場所 神埼市脊振総合支所前に位置する。
年代 江戸 元治1年 (1864年)
年代根拠 銘文による
指定区分 --
資料番号 606

speaker_notes詳細情報

構造特徴・概要 断面不整方柱形で頭部が尖る方柱形の石塔である。正面は丸く反っており裏面はより平面である。側辺部に矢穴が連続して残る。正面に「大乗妙典一部一字一石塔」と裏面に「誓祈蚕業之発達」と刻まれ、元治1年の一字一石塔を再利用し明治23年に蚕業振興を記念する碑とされている。
左右側面には、石材加工の矢穴が連続して残る。
現状 破損・欠損等は認められない
背景・由来・伝承 奉納者の広滝三郎右衛門は、口山内居住の侍・侍格分者で大庄屋・大山留であった人物で、松林寺の寺子屋の師匠も務めている。
特記事項
規模 【全体規模】高:376㎝・幅467㎝、奥:41.5㎝
材質 花崗岩
製作・建立者 一字一石塔奉納者:廣滝三郎右衛門
蚕業振興祈願:津野与作・丸山喜代蔵・志波六郎助
祭・行事
祭神・宗派
銘文

※1、※2

【正面】
       申
    元治  四月吉日
        子
 奉納大乗妙典一部一字一石塔    
        廣滝三郎右衛門
【裏面】
 明治二十三年十二月三十一日信州   
                       津野与作
 誓祈蚕業之発達          仝
                       丸山喜代藏
                     当村
                        志波六郎助 

※1 実際は、多くが縦書きですが、都合上、90度回転させて横書きで表記しています。
※2 ■で表記されている文字は、調査では判明しなかった文字です。

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