構造特徴・概要 |
現状、天面宮境内に集積された石塔のひとつで、共有の基壇上に建つ。基壇・基礎・塔身で構成される。基壇は、切り石を方形に1段に組まれる。基礎は、平面方形の一石造りの切り石を置く。基礎正面には、銘文が彫られるが風化のため判読はできない状態である。塔身は、正面形が不正長方形状で、中央部に長方形の額を設け「猿田彦大神」と彫られている。額の上部には雲文と日と月が円文が彫られている。正面右側縁には、幅5cm・深さ4cmの矢穴が連続して残る。側面形は、頭部が細く尖り基部側が厚く、正面側は直線的である。左側面は、素材の形状を利用し、右側面は、形を整える縁取り痕が残る。左右側面には、紀年銘が彫られている。裏面は、形状を整える荒い加工痕がそのまま残り、凹凸が著しい。
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規模 |
【全体規模】高:98.0cm・ 幅:67.0cm・ 奥:57.5cm |
銘文 ※1、※2 |
【塔身正面】 猿田彦大神 【塔身右側面】 寛政十一己未年 【塔身左側面】 十二月吉旦 【基礎】 (銘文あるも判読不可能) |