構造特徴・概要 |
観音堂の前面左右一対で建つ石灯籠の向かって右側に位置する。基礎・竿・中台・火袋・笠・宝珠で構成される。基礎は、平面六角形で上半部に中央部が大きく膨らむ反花を配し、下部の面は素文である。竿は円筒形で、上端部・中央部・下端部に凹線による節を持つ。正面の上下に銘文が彫られている。中台は平面六角形で、下半部に中央部が大きく膨らむ蓮華文を配している。火袋は六角形で、4面に四角・三日月・円・四角の窓を設けている。笠は六角形で、各角部に太く大きな蕨手を持つ。受花は下部に円筒状の座を持ち、上部に素文の蓮華文を配する。宝珠は下部側に最大径を持ち上端部がわずかに突出する。 |
背景・由来・伝承 |
元禄17年(1704)に鍋島主水藤原直恒により建立された石灯籠である。直恒は、鍋島主水家五代茂清の最初の実名である。 |
規模 |
【全体規模】高:164.0cm・ 幅:50.0cm・ 奥:45.0cm |
銘文 ※1、※2 |
【竿正面】 観音大士 御寶前 【竿右面】 元禄甲申二月吉日鍋嶋主水藤原直恒建之 【竿左面】 石燈籠一基 |